「ウィザードリィ」の原作者として知られるロバート・ウッドヘッド(Robert Woodhead)氏は,アニメ「カムイの剣」のBlu-ray「The Dagger of Kamui Treasure Trove Edition」のクラウドファンディングをKickstarter(リンク)を開始した。開始からわずか6時間で目標金額の5万ドル(約725万円)を達成(リンク)し,2024年8月27日0:00時点では7万5000ドル(約1090万円)のプレッジ(支援)を集めている。プロジェクトの期日は9月24日まで。
「カムイの剣」は,
矢野 徹氏の冒険小説をアニメ映画化し,1985年に公開したもの。主人公の次郎は親殺しの濡れ衣を着せられたあとに忍者として育てられるが,父の短刀を携えて出生の謎を解くための旅に出る。次郎役を俳優の真田広之さんが演じたことでも話題を呼び,アドベンチャーゲーム化もされた。
今回のBlu-rayでは
オリジナルの映像をHD化し,監督の
りんたろう氏による新録コメンタリーを収録。8インチ(約22cm)×11インチ(約28cm)のアートブックも制作され,すべてのカラーアートと設定画,ストーリーボードなどが掲載される。ソフトカバーだが,注文の数量が充分だった場合はハードカバーになるとのこと。また,絵コンテやカメラの指示など1000ページを越える資料を含んだ
制作資料のデジタルアーカイブも公開されるという。
クラウドファンディングのプレッジは40ドル(約5800円)からとなっており,80ドル(約1万1600円)からアートブックが付属する。配送可能な地域はアメリカ,カナダ,ヨーロッパ,東南アジア諸国連合(ASEAN),オーストラリア,ニュージーランドとのこと。
ウッドヘッド氏は初期「ウィザードリィ」の開発者の一人。冒険者を迷宮に送り込む狂王Treborとは,氏のファーストネームである「Robert」の逆さ綴りであるのは,あまりにも有名な話だ。
氏は日本のアニメを海外に紹介するAnimEigoを設立。「Wizardry #4 - The Return of Werdna(ウィザードリィIV ワードナの逆襲)」が発売された翌年の1988年に初の作品を発売している。この辺りの事情は
森瀬 繚氏によるウッドヘッド氏インタビュー(関連記事)に詳しいので,興味のある人は一読されたい。
日本のゲームにも多大な影響を与えたウッドヘッド氏が,日本アニメを紹介する活動で今も現役というのは「ウィザードリィ」ファンとしても嬉しい話だろう。「カムイの剣」のキャンペーンは既に目標額を達成しており,氏のさらなる活動にも期待がかかるところだ。
以上が「ウィザードリィ」の原作者が設立したAnimEigoが,アニメ「カムイの剣」Blu-rayのクラファンを展開。わずか6時間で目標額を達成の詳細内容です。詳細については、PHP 中国語 Web サイトの他の関連記事を参照してください。