gamescom 2024のTHQ Nordicブースにおいて,スウェーデンのデベロッパであるTarsier Studiosが開発をする新作ホラーADV「REANIMAL」(PC / PS5 / Xbox Series X|S)のプレイアブルデモが出展されていたので紹介しよう。
「REANIMAL」は,「リトルナイトメア」および「リトルナイトメア2」で知られるTarsier Studiosが,THQ Nordic傘下となってから初めて手がけることになったタイトルだ。ビジュアルもどこか「リトルナイトメア」らしさを感じさせるものがあり,なおかつあらゆる灰色を駆使して描いたような月明かりの世界は,なんとも独特の不気味さがある。
Media Moleculeとの共同開発であった「Tearaway PlayStation 4」以来, “大きな世界にいる小さな存在” に特化したビジュアルセンスを追求してきたTarsier Studiosにとって,本作は自らがIPを保有するタイトルになるだけあって,本作に注ぎ込む情熱には相当なものがあるようだ。
ストーリーや世界観に重きを置いたアドベンチャーゲームゆえ,まだまだ秘密の部分も多いようだが,Tarsier Studiosの創業メンバーの一人で,ビジネス開発を担当する
Andreas Johnson(アンドレアス・ジョンソン)氏とナラティブデザイナーの
David Mervik(デイビッド・メルヴィック)氏によれば,本作の舞台は「何らかの異変によって大地が引き裂かれて生まれた島」だという。
そんな危機的災害に見舞われた世界で,プレイヤーは孤児院を抜け出した兄妹となり,行方不明になっている仲間を一人ずつ探しながら,少しの希望を頼りに旅していくことになる。ちなみに体格から考えて「兄」「妹」と表記したが,実際はどちらが年上なのかは分からないし,血がつながった兄妹なのかどうかも分からない。このあたりの描写はひどく曖昧なのだ。
写真右から,Tarsier StudiosのAndreas Johnson氏,Joshua P・・ttgen氏,David Mervik氏。後ろのキーアートの不気味な巨大クリーチャーに注目だ
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今回の試遊は10分ほどで,短時間ながらゲームの冒頭部分をプレイできた。
ゲームを始めると,まず兄のキャラクターが操作でき,倒れている妹の手を引いて立たせてあげる。キャラクターの関係性が見えてくるアニメーションであり,この辺りは「ICO」にも通ずるものが感じられた。
続いてレンガブロックを拾って窓に投げつけるとガラスが破壊され,それを飛び越えて走って行く。しばらく画面奥方向へと走る描写が続き,ちょっとした障害物を乗り越えたり,屋根から落ちてきた梁の上を歩いたりといったチュートリアル的な場面が続いたかと思えば,いきなり巨大なブタが画面を横切って驚かされた。
その巨大ブタの後を追っていくと,突き当たりでブタが座り込んでおり,こちらを睨んでいる。これはボス戦かと思ったら,近寄ってもブタは襲ってくることなく,意外にも兄妹はその頬を撫でてあげるのであった。
このあたりからプレイヤーの進行方向は滑らかなカメラワークと共に360度自由に動くようになり,さらに少し進んでいくと陸橋のような場所に差し掛かる。そこで毛だらけのナマコに,クモのような長い足が生えた不気味な大型モンスターに出くわすことに。さらに橋の下からは,ゴブリンのようなヒト型クリーチャーがワラワラと登ってくるではないか。……といったところで時間が尽き,今回の試遊はお開きとなった。
しかしこのゴブリンのようなクリーチャー,主人公の“兄”と同じように麻袋のような被り物で頭を覆っており,何かの因果関係を感じなくもないのだが。
試遊後,タイトルである「REANIMAL」の意味についてJohnson氏に聞いてみたところ,氏は
「どこで区切るのかで意味が変化し,プレイを進めていくと納得できるようになっている」と話していた。
普通に読むなら“RE-ANIMAL”だろうし,公開されているキーアートでも想像できるように,筆者が試遊で遭遇したナマコのような毛むくじゃらには,やがて動物の頭が生えてくるのだろうか。何らかの実験なのか,キメラ的な生物のようにも思えるが,兄が被っている麻袋のことも気になる。その不気味な世界観に,ますます興味が沸いてくる。
キーアート
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Mervik氏によると,これまでのTarsier Studios作品と「REANIMAL」の違いは,本作におけるキャラクターには声が与えられており,会話にストーリー描写が存在することだという。例えばプレイヤーが孤児院の仲間を助け出すと,彼らは小舟に乗って仲間がいると思われる島へと漕ぎ出していく。その小舟の中では,キャラクターがまだ行方の分からない仲間や自らの境遇について話し合っており,“アクションとアクションの間で一息つくような時間”が演出されるのだ。
またメインストーリーは「切り裂かれた島と同じように,断片的なものでしかない」そうで,一つひとつエリアを動き回って探索することで,そこに眠っている隠されたストーリーを見つけ出すといった楽しみもあるとのことだった。
そんな「REANIMAL」だが,面白いのはCo-opモードにも対応していることだ。それも画面分割型ではなく,2人のキャラクターが常に1つの画面に収まるよう,カメラが移動する方式なので,オンラインでもオフラインでも同様のプレイが楽しめるとのこと。
ゲームデザイナーの
Joshua P・・ttgen(ジョシュカ・ポットゲン)氏が,「そのどちらにも対応させるのが一番難しかった」と語っていたので,本作のCo-op要素はなかなかの力作であるらしい。残念ながら,今回はシングルプレイしか体験できなかったものの,本作のカメラワークについてはJohnson氏も繰り返し言及していたくらいなので,次の機会にはぜひ挑戦してみたいと感じさせられた。
またJohnson氏は,本作はホラーアドベンチャーではあるものの,最後には
“希望”を感じられるような作風になっているとも話していた。ともあれ不気味な巨大クリーチャー達に追いまわされるだけではなさそうなので,そのストーリー面にも期待したい。現時点では発売日や日本語対応のアナウンスはないものの,興味を持った読者は,すでに公開されているSteamのストアページから,ウィッシュリストに追加しておくのをお忘れなく。
以上是預覽《小小噩夢》開發商的最新恐怖 ADV《REANIMAL》。連月光都令人毛骨悚然的世界裡的兄妹故事 [gamescom]的詳細內容。更多資訊請關注PHP中文網其他相關文章!